子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

小麦粉(粘土ができるまで)あそび

前回、感覚や感触のあそびで人気のある「小麦粉粘土」のご紹介をしました。

紹介といっても、とても触りだけでしたので、

今日はもっと子どもの世界に入り込んで、

こんな遊び方も「実は子どもは大好きなんですよ」というものをご紹介します。

 

「小麦粉粘土」が出来るまで、の別の感触あそびです。

 

小麦粉粘土自体は多くの保育園や幼稚園、子どもの遊ぶ場所で提供されていますので、

みなさんよくご存じのことと思います。

でも多くは、出来上がった粘土を「はい、どうぞ」と大人から渡されて遊び始める、

というものではないでしょうか。

実は、粘土が出来上がるその工程の中にも、

子どもにとっては、指先や手のひらの感覚をたくさん使って遊ぶ、

という楽しさがたくさんあるのです。

 

先にこう言ってしまっては何ですが、もちろん汚れます(笑)

 

でも、子どもにとってはとっても楽しいのです。

大事な大事な感覚の体験なのです。

シートを広げてでも、汚れても良いお外でもいいので、

ぜひ思い切ってやらせてあげてほしい遊びの一つです。

 

まずは「粉」の感触。

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f:id:senderComo:20201020211506j:plain 『サラサラ?手が白くなる?ふわふわしてるかな?』

子どもの感じ方は色々です。

 

粉あそびをしたら、次に「水」を少しづつ足していきましょう。

ゆっくり傾けてゆっくり入れる、というのは手首の活動にもつながります。

 f:id:senderComo:20201019210221j:plain 『少しづつだね』

f:id:senderComo:20201019210300j:plain 『あ、ポロポロしてきた!』

 

もう少し水を足すと…

f:id:senderComo:20201019210531j:plain 『あ、やわらかくなってきたよ』

もっと足すと…

f:id:senderComo:20201019210711j:plain 『うわ、べとべとしてきたよ。気持ちが悪い~』

入れすぎると…

f:id:senderComo:20201019210842j:plain 『わぁ、ゆるゆるだぁ。』

 

さあこの手、どうしよう…。

※小さい子だと、このへんで「もう嫌だぁ」と手を洗いたがる子も多いのですが。

幼児になると、この先も楽しむことができます。(見通しが立つと)

 

 「粉」をもう少し足していきましょう。

f:id:senderComo:20201019210937j:plain 『手がモリモリだ。さあ、こねてこねて…』

f:id:senderComo:20201019211031j:plain 『だんだん、ベタベタが取れてきたぞ!』

 

がんばってこねていきます。

f:id:senderComo:20201019211151j:plain 『のばしてみたり…』

f:id:senderComo:20201019211253j:plain 『ぎゅっぎゅ、とこねてみたり…』

f:id:senderComo:20201019211335j:plain 『どれどれ、どんな固さかな?ツンツン』

f:id:senderComo:20201019211439j:plain 『ぐにゃ~っ』

 

ついに完成~!

 

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こんな風に、小麦粉粘土を作る過程の、

粉のサラサラした感じや、水を入れたときのボソボソした感じ、

またベタベタして気持ちが悪い感覚ですらも

子どもは楽しむことができるのです。

また、小麦粉をこねるときの「小麦」の香りをうけて、

「パンみたいなにおいがするね」と嗅覚で感じたりもしているのです。

 

もちろん楽しさというのは、

次の見通しが立たないと続かないこともあるので、

乳児期の小さい子には、

その子の時期や感覚に合わせて遊ばせてあげてくださいね。

 

次回は、簡単な材料でもっとふわふわ~になる粘土をご紹介しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。            Como