小麦粉(粘土ができるまで)あそび
前回、感覚や感触のあそびで人気のある「小麦粉粘土」のご紹介をしました。
紹介といっても、とても触りだけでしたので、
今日はもっと子どもの世界に入り込んで、
こんな遊び方も「実は子どもは大好きなんですよ」というものをご紹介します。
「小麦粉粘土」が出来るまで、の別の感触あそびです。
小麦粉粘土自体は多くの保育園や幼稚園、子どもの遊ぶ場所で提供されていますので、
みなさんよくご存じのことと思います。
でも多くは、出来上がった粘土を「はい、どうぞ」と大人から渡されて遊び始める、
というものではないでしょうか。
実は、粘土が出来上がるその工程の中にも、
子どもにとっては、指先や手のひらの感覚をたくさん使って遊ぶ、
という楽しさがたくさんあるのです。
先にこう言ってしまっては何ですが、もちろん汚れます(笑)
でも、子どもにとってはとっても楽しいのです。
大事な大事な感覚の体験なのです。
シートを広げてでも、汚れても良いお外でもいいので、
ぜひ思い切ってやらせてあげてほしい遊びの一つです。
まずは「粉」の感触。
『サラサラ?手が白くなる?ふわふわしてるかな?』
子どもの感じ方は色々です。
粉あそびをしたら、次に「水」を少しづつ足していきましょう。
ゆっくり傾けてゆっくり入れる、というのは手首の活動にもつながります。
『少しづつだね』
『あ、ポロポロしてきた!』
もう少し水を足すと…
『あ、やわらかくなってきたよ』
もっと足すと…
『うわ、べとべとしてきたよ。気持ちが悪い~』
入れすぎると…
『わぁ、ゆるゆるだぁ。』
さあこの手、どうしよう…。
※小さい子だと、このへんで「もう嫌だぁ」と手を洗いたがる子も多いのですが。
幼児になると、この先も楽しむことができます。(見通しが立つと)
「粉」をもう少し足していきましょう。
『手がモリモリだ。さあ、こねてこねて…』
『だんだん、ベタベタが取れてきたぞ!』
がんばってこねていきます。
『のばしてみたり…』
『ぎゅっぎゅ、とこねてみたり…』
『どれどれ、どんな固さかな?ツンツン』
『ぐにゃ~っ』
ついに完成~!
こんな風に、小麦粉粘土を作る過程の、
粉のサラサラした感じや、水を入れたときのボソボソした感じ、
またベタベタして気持ちが悪い感覚ですらも
子どもは楽しむことができるのです。
また、小麦粉をこねるときの「小麦」の香りをうけて、
「パンみたいなにおいがするね」と嗅覚で感じたりもしているのです。
もちろん楽しさというのは、
次の見通しが立たないと続かないこともあるので、
乳児期の小さい子には、
その子の時期や感覚に合わせて遊ばせてあげてくださいね。
次回は、簡単な材料でもっとふわふわ~になる粘土をご紹介しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 Como