子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

子どもの世界観、お腹いっぱい満足がいくまで。

ここ数回、想像力にまつわるお話を続けていますが、

それがなぜかと言いますと、

本当にここ近年、想像力に乏しい子どもたちが増えているからなのです。

 

以前述べたように、夢を持つことは今の自分ではない姿を想像することです。

その力が乏しいということは、

子どもが子どもらしく、子どもの世界を満喫できていないという象徴です。

そして想像して、現実に戻って、また空想して、現実に戻ってという

日々の体験の薄さは、大人になったときの力にも影響を与えます。

 

それについて私はこんな風に説明したいと思います。

 

将来こんなことをやっていきたい。

大人になったらこんな風に生きていきたい。

夢を見て、夢を語ることは素晴らしいことです。

でも、それをどんなに望んでも、夢描いても、

それに向かって努力をしても、

時には思うようにいかいときや、大きな挫折をしてしまうことがあるものです。

そんなときに、

その現実から目を背けず、

もう一度頑張る力や立ち上がる力を夢と共存させることが大切ではないでしょうか。

そのために必要なことが「自分の現実」をきちんと理解する力なのです。

 

大人になったときに必要になるのが、自分の心と向き合う力が「現実力」です。

現実の世界で、挫折した自分をしっかり捉える力があれば

夢を描いて例えそれに敗れたとしても

自分をしっかりと保って、しっかりと現実を見据えた上で、

もう一度頑張るのか違う道にいくのか、次に自分が進むべき道が見えてくるのです。

 

正しい「現実力」は、

正しい「想像力」があるからこそ身に付くと言っても過言ではありません。

(「正しい想像力」の意味とは…というお話はふたつ前の記事に書いてあります。)

自然が教えてくれるもの、友達関係の中で培われるもの、

時には小さなころに読んでもらった絵本の中にも存在するもの。

子どものころの様々な体験こそ、

未来の「現実力」につながる素晴らしい力です。

 

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ぜひ、小さいうちから子どもたちには

たくさんたくさん想像する世界、空想にひたれる世界を、

子ども自身がお腹いっぱい満足するまで味合わせてあげてください。

そして私たち大人は

それを、しっかり受け止める現実の存在として

すぐ隣にいてあげるということを忘れずに、

子どもを受け止めていきたいですね。

 

最後までお読み頂いて有難うございました。             Como