子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

子どもの世界とファンタジー

ファンタジー

子どもの世界観にファンタジーはつきものです。

もっと言えば、「ファンタジーの世界」とは、

子どもになくてはならないものです。

 

ファンタジーは子ども自身の想像の世界であったり、

絵本の中の世界であったりもします。

 

今回は様々なファンタジーの世界の中から

絵本の中にある子どもの世界について

お話をしていきたいと思います。

 

ファンタジーという言葉だけだと、難しく感じてしまう方もいるでしょうか。

定義としては、

「想像的、幻想的、空想的な事象」

また「それらを主題にした、フィクション作品」

といったところですが、

子どもにとってのファンタジー絵本は、

主人公とともに空想の世界を冒険するお話…と言ったほうが、

わかりやすいでしょうか。

 

さて、なぜファンタジーの世界が子どもにとって大切なのか。

まずはそのあたりのお話から…。

 

子どもたちは、成長と共に「現実」というものを学んでいきます。

これから長い年月を生きていく中で、

壁に当たるときも

荒波を超えなくてはならないときもあることでしょう。

そんなときこそ、

現実から目をそらさず、しっかりと今の自分を受け止め、

それでも自分の理想や夢のために

地に足をつけて生きていく力が必要となるのです。

 

決して大げさではなく、

そのために小さいからしっかりと養っておくべき力のひとつが「想像力」です。

「想像力」=「イメージする力」

生きていくべき「現実の世界」に生きる力を与えてくれるのです。

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数ある素晴らしい絵本の中から、

「ファンタジー」というジャンルに特化し

その中でもどんな絵本が良いのでしょう。

一概にファンタジー絵本、と言っても選び方が難しいですね。

 

もちろん長きに渡り選ばれ続けているものは、

一度は手にしてほしい絵本のひとつです。

 その他に、ファンタジー絵本選びのポイントをあげるとすれば…

オススメなのは「必ずお話の最後は、現実の世界へ帰ってくる」物語です。

現実の世界=子どもにとってお父さんやお母さん、です。

 

主人公がファンタジーの世界へ誘(いざな)われるきっかけは、

迷子になったりだったり、お母さんに叱られて逃げてだったり、

不思議な扉をあけてみたり、トンネルをくぐってみたり…

と冒険は、様々は形ではじまります。

 

そして、不思議な体験や怖い体験、

嬉しい体験や時に悲しい思いもして、

自分の力を最大限に発揮しながら、その主人公の冒険は進みます。

でも最後は、

お母さんが恋しくなって自分で帰ってきたり、

お父さんが迎えにきたり、

不思議な力でお家に帰ってきたり…。

そう、その子は”必ず”自分の現実の世界へ帰ってくる、ここがポイントなのです。

 

先にも述べましたが、

良いファンタジー絵本の最大の特徴は

「必ず帰ってくる」ということです。

“行ったきり”には決してならないのです。

 

過去に大ヒットしたファンタジー映画の原作で、

ファンタジーの世界に行ったきり、

それが現実の世界も交えながら永遠と続いていく…というものがありました。

もちろんとても良いお話でした。

でもそれは、乳幼児期の大切な時期の子どもを対象としたものではないのです。

きちんと現実に帰ってくるファンタジーの世界をたくさん堪能し、

空想と現実の世界の垣根をきちんと理解できる感覚を養った年齢だからこそ

受け容れられるお話なのです。

 

ですから、

乳幼児期の子どもには、

「最後は現実の世界へ帰ってくる」ファンタジー絵本を

できればたくさん読んであげてください。

 

この続きはまたお話させてくださいね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。             Como

 

 

お母さんのもとへ帰ってくるファンタジー絵本、今日のおすすめ

かいじゅうたちのいるところ

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めっきらもっきら どおんどん (こどものとも傑作集)

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  • 作者:長谷川 摂子
  • 発売日: 1990/03/15
  • メディア: ハードカバー
おっきょちゃんとかっぱ (こどものとも傑作集)

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 読んであげるのにも、とても読みやすいと思います。