3つの色のおはなし
色の「三原色」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
「3つの色」と聞くと、
みなさんがピンとくるものは
プリンターなどに使われる「マゼンダ」「シアン」「イエロー」などでしょうか。
今やこの3つは馴染みのあるフレーズになりましたね。
絵画や子どもの遊びの中でも
この3つの色「三原色」は、幾度となく登場します。
もっと言えば、
幼児期に用意する色で
これ以外の色は“必要ない”と言っても過言ではありません。
なぜなら…
この3つがあれば、どんな様々な色が作れるからです。
子どもたちが使う場合には、
「マゼンダ」「シアン」「イエロ―」という言い方ではなく
もちろんシンプルに「赤」「青」「黄色」と言います。
さてみなさんが、この「赤」「青」「黄色」で作れる色を思い出すと
どんな色を思い出すでしょうか。
そうですね。
「赤」と「青」で「紫」、「赤」と「黄色」で「橙色」、「青」と「黄色」で「緑」
こんな感じではないでしょうか。
でもこれだけではないのです。
これは色見本に過ぎませんが、
とにかく作れない色は無いと言えるほど、
たくさんの色を、この「三原色」で生み出すことができるのです。
さあ、「三原色」を手渡された子どもたちは、
どんな色の世界を展開させていくのでしょうか。
「色」が無限に生み出される「三原色」の世界で、
子どもが何を感じ、何を考え、何を作り出していくのか…。
「色」が無限に生み出されるからこそ、
子どもたちが作り出す「作品の世界」も無限なのです。
「この色とこの色を混ぜたら、こんな色ができたよ」
「あ、〇〇ジュースみたいな色になったね」
自分の混ぜ合わせた「赤」「青」「黄色」から、
思いもしなかった色や、知っている色が生み出される楽しさは、
子どもにとってとてもワクワクするものです。
あらかじめ用意された緑や紫、橙色、茶色、赤紫、またはピンクなどでは
このワクワクした感覚やイメージする力は、なかなか養えないものなのです。
クレヨン、色鉛筆、絵の具…様々な画材がある中で、
12色、24色と用意されたセットもありますが、
小さな子どもに使わせるとしたら、まず「絵の具」の「三原色」です。
この3つの色から広がった世界があるからこそ、
色鉛筆やクレヨンに入っている多彩な色を使いこなせるようになるのです。
たくさんの色を買い与えたくなるところですが、
まずは「三原色」!
この「赤」「青」「黄色」で十分です。
十分どころか、この3つを混ぜ合わせる感覚が必要なのです。
3つの色から、子ども自身が織り成すカラーワールド!
一緒に楽しみましょう。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。 Como
はじめての絵の具のには「水彩絵の具」がおすすめです。