不思議な感覚「片栗粉」あそび
小麦粉粘土と並んで、
子どもの感覚・感触のあそびで大人気。
「片栗粉あそび」をご紹介します。
ご紹介…というまでもなく、片栗粉の性質をただ取り入れただけ…。
けれど子どもは「気持ちいいね~」「おもしろいね~」と
夢中で遊ぶのです。
『粉を入れるよ~』
今回は小さなペットボトルに、食紅で作った色水も用意しました。
『青い色水入れようかな~』
ヘラで混ぜていきます。
『お!ちょっと固いぞ。ギシギシする感じ。』
『赤い色水も入れようかな~』
ゆるくなりすぎないように、少しづつ水を足していきます。
『面白い模様になった~』
薄めていない食紅を入れるとマーブリング模様になります。
固すぎず、ゆるすぎない微妙な固さになるのがポイントです。
小さい子だと、水の調整は難しいので、
大人がちょうどよい固さで、作ってあげるといいでしょう。
『あ、トロ~っとしてきたよ』
『おもしろい、おもしろい~!』
さあ、このくらいの固さに仕上がったら、
いよいよ手で感触を確かめてみましょう。
『いくよ~さわるよ~。』
『あ、指がくいこむよ!』
トロトロしているかと思って触ってみると、なんと片栗粉は固くなるのです。
※大人だったら解っていることなのですが…。
『ぎゅっと握ってみると…』
『固まった!!』
『あ、まただんだんとろけてきたよ』
『また握ったら、手の中で固まってる!!』
これは「ダイラタンシー現象」といい
水とでんぷん質が丁度良い割合で混ざり合ったときに起こります。
外からの力が加わることで、粒子間の隙間が小さくなり固体化し、
外からの力がゆるむと粒子間が広がり、また元の液体に戻る現象です。
難しいことはさておき、
子どもは本当にこの不思議な現象に目を輝かせ、
何度もその感触を手で確かめて遊びます。
ようするに
ただただ「気持ち良い」し「面白い」のです。
自分の手の力の入れ具合によって変化が生まれ、
そして手の隙間を通ってもとに戻っていく様子…。
これには本当に夢中になります。
ついでに色を変えて、
水分すくなめと、指でおせるくらいの固さも作ってみました。
『水が少しだと、キシキシして変な感じ』
『水を足して…。あ、さっきより固いね~』
色を組み合わせたり変えたりすることで、何度も楽しめますよ。
子どもにとって
気持ちの良い感覚を、気が済むまで堪能することは、
リラックス効果とともに
自分自身の感覚の新しい発見にもつながります。
ぜひ、たくさん遊びの中で体験させてあげてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうござました。 Como