子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

不思議な感覚「片栗粉」あそび

小麦粉粘土と並んで、

子どもの感覚・感触のあそびで大人気。

「片栗粉あそび」をご紹介します。

 

ご紹介…というまでもなく、片栗粉の性質をただ取り入れただけ…。

けれど子どもは「気持ちいいね~」「おもしろいね~」と

夢中で遊ぶのです。

 

f:id:senderComo:20201025220128j:plain 『粉を入れるよ~』

今回は小さなペットボトルに、食紅で作った色水も用意しました。

 

f:id:senderComo:20201025220305j:plain 『青い色水入れようかな~』

ヘラで混ぜていきます。

f:id:senderComo:20201025220546j:plain 『お!ちょっと固いぞ。ギシギシする感じ。』

f:id:senderComo:20201025220636j:plain 『赤い色水も入れようかな~』

ゆるくなりすぎないように、少しづつ水を足していきます。

f:id:senderComo:20201025220918j:plain 『面白い模様になった~』

薄めていない食紅を入れるとマーブリング模様になります。

固すぎず、ゆるすぎない微妙な固さになるのがポイントです。

小さい子だと、水の調整は難しいので、

大人がちょうどよい固さで、作ってあげるといいでしょう。

 

f:id:senderComo:20201025221203j:plain 『あ、トロ~っとしてきたよ』

f:id:senderComo:20201025221402j:plain 『おもしろい、おもしろい~!』

さあ、このくらいの固さに仕上がったら、

いよいよ手で感触を確かめてみましょう。

 

f:id:senderComo:20201025221556j:plain 『いくよ~さわるよ~。』

f:id:senderComo:20201025221618j:plain 『あ、指がくいこむよ!』

トロトロしているかと思って触ってみると、なんと片栗粉は固くなるのです。

※大人だったら解っていることなのですが…。

 

f:id:senderComo:20201025222127j:plain 『ぎゅっと握ってみると…』

f:id:senderComo:20201025222229j:plain 『固まった!!』

f:id:senderComo:20201025222327j:plain 『あ、まただんだんとろけてきたよ』

f:id:senderComo:20201025222557j:plain 『また握ったら、手の中で固まってる!!』

 

これは「ダイラタンシー現象」といい

水とでんぷん質が丁度良い割合で混ざり合ったときに起こります。

外からの力が加わることで、粒子間の隙間が小さくなり固体化し、

外からの力がゆるむと粒子間が広がり、また元の液体に戻る現象です。

 

難しいことはさておき、

子どもは本当にこの不思議な現象に目を輝かせ、

何度もその感触を手で確かめて遊びます。

ようするに

ただただ「気持ち良い」し「面白い」のです。

自分の手の力の入れ具合によって変化が生まれ、

そして手の隙間を通ってもとに戻っていく様子…。

これには本当に夢中になります。

 

ついでに色を変えて、

水分すくなめと、指でおせるくらいの固さも作ってみました。

f:id:senderComo:20201025223615j:plain 『水が少しだと、キシキシして変な感じ』

f:id:senderComo:20201025223534j:plain 『水を足して…。あ、さっきより固いね~』

 

色を組み合わせたり変えたりすることで、何度も楽しめますよ。

 

子どもにとって

気持ちの良い感覚を、気が済むまで堪能することは、

リラックス効果とともに

自分自身の感覚の新しい発見にもつながります。

ぜひ、たくさん遊びの中で体験させてあげてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうござました。           Como