子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

乳幼児期の最大の学びは「遊び」である。

小学校前の子どもたちに、文字や数字を一生懸命学ばせても、

その土台がしっかりしていなければ、

長い目で見たときに、何も身にならないという話はご存じですか?

 

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”何も”というと、少々語弊がありますが、

子ども自身が、喜んでそれらを吸収しているかといったら、

別の話…といったところでしょうか。

 

「幼児教育」と言って、今は様々なカリキュラムもありますが、

幼児期の子どもたちに必要なものは、何よりも「遊び」です。

 

「これで遊ぼうかな」という“意欲”を子ども自身が持ち、

うまくいくまで一生懸命"努力"をして、

「やったー!できた」という“達成感”を得る。

よく言われる、この「意欲」「努力」「達成」の組み合わせが、

子ども自身をどんどん伸ばしていくのです。

もちろん「達成」するまで、幾度となく失敗したり挫折したりという経験もするかもしれませんね。

それでも、自分の目的が「達成」されるまで、子どもは頑張っていくのです。

 

そのあとの「できたー!」という気持ちがが、子どもたちにとってどれだけの力や財産になるか…。

それはその先の未来に待っている、勉強や仕事といったものにも、

自分の力で突き進んでいける力に、必ずなるのです。

 

子どもの学びの力の根源、それは「いかに夢中で遊んだか」です。

もちろん、遊びの中に「文字」や「数字」などがあって、

それを子どもが自分自身で選択して、遊びながら学んでいくのであれば、

「文字」や「数字」を用いても良いとは思います。

 

けれども

やれ、文字を覚えさせようとか

やれ、数字を覚えさせようとか

最近では、日本語もままならない小さな子に、英語をしこんだりとか

そこには、子ども自身の選択「やってみよう」という「意欲」があるのでしょうか。

 

子どもが行う「遊び」と、

大人がさせようとする「学び」と

その間にある決定的な違いは「自由」です。

そう、幼児期の子どもに大切なものは「自由」の中での習得です。

自分でやりたいことをやることです。

 

今や色々な幼児期のお勉強がありますが、

それは、その子の中に「しっかり遊ぶ」「夢中で遊ぶ」の土台が、きちんと保障されているか、

そして何よりも、子ども自身が自ら「やりたい」と選んでいるのか、

まわりの大人はそれをしっかり感じてあげてほしいと思います。

 

子どもは従順です。

好奇心も旺盛です。

そして、なんでも覚えていきます。

ですから、学ばせれば、みるみる習得はしていくでしょう。

でもそれは、その子の生きる力につながっているかと言ったら、

必ずしもそうではないのです。

 

たくさん遊んで、遊びの中でたくさんの達成感を得た子どもは、

文字や数字を学ぶべき時期がくれば、

次はこっちが面白い!と、

フィールドを自ら学習という分野に転換していけますから。

 

子どもには、特に小さな子どもたちには

たくさんたくさん「夢中で遊ぶ」ことのすばらしさを教えてあげてください。

 

それによって「学ぶ」ことにつながる土台ができていきますよ。

 

では、どんな「遊び」が良いのか…。

それについては、また別の機会にお話させてください。

 

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。   Como