子ども研究者Como     子どもたちのダイアリー

保育歴20年・母歴15年の子育て応援ブログです。

感覚を使った遊びってどんなもの?

乳幼児期の子どもにとって、

夢中で遊ぶこと、また、自然の中で五感を使って遊ぶことが、

いかに大切かということを前回までお話しました。

 

今回は

自然の中でも遊ぶ以外にも、

感覚をたくさん使って「遊べる」をテーマにしたいと思います。

確かに自然は、感覚遊び・五感を使った遊びの宝庫ですが、

子どもが夢中になれる遊びは、自然の中でなくても設定できます。

雨や、今回のコロナ禍のような事態で、外に遊びにいけないとき。

今の時代、小さな幼児期の子どもでも、

安易にテレビやゲームの刺激で満足しがちです。

これが続いて、子どもの脳に良いわけはありません。

テレビやゲームがなくても、

子どもは感覚をたくさん使うことで、

いくらでも楽しむことができるのです。

 

夢中になる子どもの顔を眺めて、

大人もぜひ、一緒に楽しんでみるのもいいかと思いますよ。

 

「暖かい」「冷たい」「さらさらする」「ぬるぬるする」「つるつるする」

「ごつごつする」「明暗」「コントラスト」「形と色」「くさいにおい」

「あまいにおい」「酸っぱいにおい」「苦い味」「甘い味」「酸っぱい味」

「シャラシャラした音」「コツコツした音」「キーンとした音」など。

五感の刺激には、これよりももっと多くの種類があり、

それらを遊びの中に取り入れていくと、

子どもが感覚を使いながら遊ぶということが、自然と発生してくるのです。

 

さぁ、どんな遊びがあるでしょうか?

ひとつずつ考えていくと、大人も楽しくなってくると思いませんか?

そして何よりも、大人が本当に楽しむ姿は、子どもにとって好奇心のわく遊びに繋がります。

子どもが夢中で遊び出したら、あまりそこに介入せず、

子どもの世界観を大切にしてあげてください。

きっと自分で、こうしてみよう、こうしてみたいと、

気持ちをワクワクさせながら取り組んでいくことと思います。

 

具体的な感覚遊びのご紹介は、また今度の記事でしていきましょう。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。            Como

 

 

 

 

五感を使って遊ぶ、ということ。

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五感(ごかん)とは、何でしょうか。

また、同じ読み方で「五官」と表すものもあります。

 

「五感」とは

外界からの刺激を感知するための機能で

“視覚“、”聴覚” 、“嗅覚“、”味覚”、“触覚“のことを指し、

それによって感じる意識のことです。

 

また「五官」とは

五感を感じる器官のことで、

目、耳、鼻、口、皮膚のことを指し

つまり、感覚を意識する身体の器官自体のことを示しています。

(漢方では、人間の顔の上にある五つの感覚用器官を指すようで、皮膚が五官に入らず、代わりに舌が入るなど諸説ありますが、今回は前述したもので表します。)

                          一部・日本辞典等より引用 

つまり「五感」を使って遊ぶ、ということは、

目、耳、鼻、口、皮膚から感知する

視覚や聴覚、嗅覚、味覚、そして触覚を存分に使って遊ぶ、ということです。

 

さあ、想像してみてください。

子どもが野山に飛び出して、

五感をフルに使って遊んでいる姿を…。

 

木々の緑の美しさ、木漏れ日のキラキラした光。

小鳥たちのさえずり、自分が歩くとパキッと折れる小枝の音。

どこからか風と共に漂ってくる季節の香り。

沢に湧き出た透き通った水を手ですくって飲む美味しさ。

太陽の温かさ、土のぬくもり、風の心地よさ、水の冷たさ。

自然にある恵みを、

子どもは誰に教わることなく、

遊びを通して、五感で味わって学んでいくのです。

 

時には、

高いところから降りなくてはならない場面もあります。

走りすぎて転んでしまうこともあります。

折った枝で手をすりむくことも、

湿った土やじっとりとした苔で、ちょっと気持ちわるいときもある。

向こう側に行きたければ

飛び越えないといけない岩があったり、

自分の手の力で体を支えなくてはならない場面もあることでしょう。

 

自然の中で夢中で遊んでいると、

そんな痛さや怖い思い、気持ち悪さも味わいますが、

それらもまた、

体験や経験というかけがえのない学びになっていくのです。

 

自然というものは、

じっと静かにそこにありながら、

そうやって、

とてつもなく大きな学びを、子どもにさせてくれているのです。

まさに五感への刺激の宝庫です。

 

五感を使って遊ぶ体験は、

子どもの育ちや学びにおいて、必ず必要になってきます。

考えられた素晴らしい玩具もたくさんありますし、

それが必要になるときもあるのですが、

やはり用意された玩具や道具だけでは、どうしても自然の力には及ばないのです。

 

そうやって、五感を使い磨きながら育った子どもの感性は、

日常の生活においても、

学習という分野に入る年代になっても、

必ず生かされていきます。

 

相手の様子を見て感じ、次にどうするか考える力。

危険な音や匂い、または味を感じて、身を守る力。

物のひんやり感、人のぬくもり、季節の移ろいを肌で感じ、心を寄せる力。

そんな感性は、生きていく力になっていくのです。

 

生まれたときから、誰もが備えている感覚「五感」。

使わなければ劣ってしまうし、使えばどんどん磨かれてもいくのです。

人と社会と一緒に生きていく上で、

生きる力というのは、必ず要になっていきます。

その土台が、この五感をたくさん使って「いかに遊んだか」と言えるのです。

 

もうひとつの必要な生きる力である「自己肯定感」もまた、

人間関係とは別に自然の中でも育まれていくお話もありますが、

それはまた別の機会に…。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。           Como

 



子どもが「夢中で遊ぶ」ということ。

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昨日の記事には、

幼児期の子どもは

何よりも「まずは遊び」が重要だというお話をさせて頂きました。

 

こんなこと学ばせたい

こんな風になってほしい

そんな親御さんの気持ちもわかります。

 

でも、そんなときは、

この子はしっかり遊べているかな、

本当に楽しんで遊べているかな、と

ぜひ子どもの心を感じてあげてください。

 

大人の教える「学び」は、その後で。

 

では、

本題の「遊び」についてですが。

子どもが夢中で遊ぶとはどんな姿なのだろうと、

漠然と感じる方も、もしかするといるのではないでしょうか。

 

一番簡単な答えは・・・、

子ども自身が遊んでいる間に、何回あなたを呼びに来ましたか?

ということに注目してみることです。

 

もちろん子どもですから、

何かが必要になったり、自分の頑張りを見ててほしい時などは、

にこっと微笑んで「ママ~!」とか「パパ~!」とか、

大人を呼ぶことはあります。これもとても大切なことです。

 

でもそれ以外に、

あなたを不必要に呼ぶことがなく、

数十分もの間、黙々と嬉しそうな顔で遊ぶ姿があれば、

それこそが「夢中で遊ぶ」という、充実したその子の時間です。

その姿をしっかり見守ってあげてください。

 

遊んでいるからいいやと、

大人同士の話にだけ夢中になったり、

別のことに大人自身が夢中になるのでなく、

子どものその様子を、しっかり受け止めてあげることが大切です。

 

なぜなら子どもは、

自分がきちんと大人に見守られているか、

感心をもたれているか、という

大人の愛情深い眼差しを土台にして、

安心した気持ちの中で、自分のやりたい遊びを展開していけるのです。

 

それは、大人から離れた場所に冒険に行くときも同じです。

同じ場に大人の実際の姿がないとしても、

少し離れたところにいるとしても、

子どもの心の中に前述したような安心感があれば、

子どもはどんな冒険にだって出かけることができるのです。

「おかえり」「楽しかった?」と笑顔で迎えてくれる大人の元に、

夢中で遊んだ後に帰ってくるのです。

 

子どもが夢中で遊ぶ。

それは、大人の心で自分が見守られていると自信の根っこの上に、

何の心配もなく、

自分でやりたいことを探し、そして見つけ、

黙々とその遊びが、子ども自身の手で展開されていく姿です。

 

そのことを踏まえて、

では具体的に、

子どもが夢中になれる遊びってどんなものだろうということを、

また次回にお話させて頂けたらと思います。

 

最後までお読み頂いてありがとうございました。            Como

 

 

 

 

乳幼児期の最大の学びは「遊び」である。

小学校前の子どもたちに、文字や数字を一生懸命学ばせても、

その土台がしっかりしていなければ、

長い目で見たときに、何も身にならないという話はご存じですか?

 

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”何も”というと、少々語弊がありますが、

子ども自身が、喜んでそれらを吸収しているかといったら、

別の話…といったところでしょうか。

 

「幼児教育」と言って、今は様々なカリキュラムもありますが、

幼児期の子どもたちに必要なものは、何よりも「遊び」です。

 

「これで遊ぼうかな」という“意欲”を子ども自身が持ち、

うまくいくまで一生懸命"努力"をして、

「やったー!できた」という“達成感”を得る。

よく言われる、この「意欲」「努力」「達成」の組み合わせが、

子ども自身をどんどん伸ばしていくのです。

もちろん「達成」するまで、幾度となく失敗したり挫折したりという経験もするかもしれませんね。

それでも、自分の目的が「達成」されるまで、子どもは頑張っていくのです。

 

そのあとの「できたー!」という気持ちがが、子どもたちにとってどれだけの力や財産になるか…。

それはその先の未来に待っている、勉強や仕事といったものにも、

自分の力で突き進んでいける力に、必ずなるのです。

 

子どもの学びの力の根源、それは「いかに夢中で遊んだか」です。

もちろん、遊びの中に「文字」や「数字」などがあって、

それを子どもが自分自身で選択して、遊びながら学んでいくのであれば、

「文字」や「数字」を用いても良いとは思います。

 

けれども

やれ、文字を覚えさせようとか

やれ、数字を覚えさせようとか

最近では、日本語もままならない小さな子に、英語をしこんだりとか

そこには、子ども自身の選択「やってみよう」という「意欲」があるのでしょうか。

 

子どもが行う「遊び」と、

大人がさせようとする「学び」と

その間にある決定的な違いは「自由」です。

そう、幼児期の子どもに大切なものは「自由」の中での習得です。

自分でやりたいことをやることです。

 

今や色々な幼児期のお勉強がありますが、

それは、その子の中に「しっかり遊ぶ」「夢中で遊ぶ」の土台が、きちんと保障されているか、

そして何よりも、子ども自身が自ら「やりたい」と選んでいるのか、

まわりの大人はそれをしっかり感じてあげてほしいと思います。

 

子どもは従順です。

好奇心も旺盛です。

そして、なんでも覚えていきます。

ですから、学ばせれば、みるみる習得はしていくでしょう。

でもそれは、その子の生きる力につながっているかと言ったら、

必ずしもそうではないのです。

 

たくさん遊んで、遊びの中でたくさんの達成感を得た子どもは、

文字や数字を学ぶべき時期がくれば、

次はこっちが面白い!と、

フィールドを自ら学習という分野に転換していけますから。

 

子どもには、特に小さな子どもたちには

たくさんたくさん「夢中で遊ぶ」ことのすばらしさを教えてあげてください。

 

それによって「学ぶ」ことにつながる土台ができていきますよ。

 

では、どんな「遊び」が良いのか…。

それについては、また別の機会にお話させてください。

 

最後までお読み頂いて、ありがとうございました。   Como

 

 

 

 

はじめましてComoです。

子どものこと

子どもに関すること

子どもたちが幸せに暮らすこと

子どもたちがきちんと育つこと

子どもの最善の利益のために

私たち大人が考え、すべきこと

 

「子ども」 

 

私は子どもたちが大好きです。

 

だから、どの子どもも幸せに育っていけるように

そして、子育てをしているお父さんやお母さんが頑張っていけるように

ここに色々な思いをのせていきたいと思います。

 

「子ども」 

 

子どもたちは、宝物です。

どこに生まれたとしても、誰に生まれたとしても宝物です。

 

そんな思いを、みなさんと共有していけたらと思います。       Como

 

子どもへの思いとともに

「楽しい子どもの遊びや玩具」などの紹介、

「簡単におうちでできる遊び」もお伝えしていけたらと思っています。

気軽に楽しんで読んでくださいね。               (^-^)/